●劇団40CARAT 第19回公演
「ラストヴァージン 改訂版」
    珠代の不思議の秋のひと夜
* * * * *

◆あらすじ◆




初演のあれから12年間、珠代はあの公園で今も同じ夢を見続けている。

12年前のあの公園、今夜も彼女(珠代)がいる。
外灯の下。ホームレスらしき初老の女(珠代)は、ダンボールに座り込んでクロスワードゲームをしている。
雨が降りそうな気配。
「夫はアジアへ長期出張し、娘と息子は、外泊したまま帰ってこない家庭の主婦」「港町の外人バーに育ちそこで生きてきた女」・・珠代の中で二つが交叉する。真実はどちらか?と問うても詮無いこと、夢想の中での生活であろうとも生活したと言う記憶は珠代の心でその鮮やかな二色の糸はタペストリーとなって残っていた。
であるならどちらも真実であろう。夢想であってもだ。珠代は確かにそこに生きたのだから。。


はたして迷い込んできたサラリーマンも珠代の見た幻だったのだろうか?
古い公園の精霊たちが、彼女のそんな妄想を今夜も食べに来た。



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